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君と僕の約束 ライブレポート

君と僕が約束を叶えた夜

2.5次元アイドルグループ・すとぷりメンバーるぅとが、2026年2月28日(土)・3月1日(日)、東京・国立代々木競技場第一体育館でソロワンマンライブ『君と僕の約束 in 国立代々木競技場第一体育館』が開催された。6年という歳月を経てたどり着いた夢の舞台で、音楽家としての進化とリスナーへの深い愛情が刻まれた。

物語の幕開けは、楽譜から飛び出した音符たちが代々木体育館へと導かれる幻想的な映像から始まった。ステージ上段のベンチに腰かけ、スポットライトを浴びたるぅとが最初に響かせたのは、2019年発表の「君と僕の秘密基地」だ。

続く「君と僕のストーリー」では花道を軽やかに進み、センターステージへ。降り注ぐ光の中でリスナーと声を重ね、幸福感あふれる空間を作り上げた。「コンパス」「透明な翼」でトロッコに乗り込みアリーナを巡ると、一人ひとりの顔を見つめるように手を振り、続く「クローバー」ではダンサーとともに花を束ねる演出で、その伸びやかな歌声とともに美しい情景を描き出した。

中盤、ステージは不穏な気配を漂わせる鳥居が現れ、ダークな和の世界へと一変する。黒地に金が映える衣装に身を包んだるぅとは、炎が燃え盛る中で「地獄の一丁目」を披露。赤い和傘を用いた演舞とともに、どこか妖艶で鋭い表現を見せ、観る者を圧倒した。続く「ゴースクラウド」ではお面を使ったパフォーマンスを見せ、さらに「僕は雨に濡れた」「忘れ愛」と、歴代EPのリード曲を情感豊かに歌い上げた。その後、一転してポップな「わんだーふぁいんだー!」では、デニムを取り入れたカジュアルな装いで登場。キャッチーな振り付けやMVで登場したキュートなポーズで会場を魅了し、表現の幅広さを見せつけた。

今公演では多彩なゲスト陣もステージを彩った。この公演限定のスペシャルゲストとして、2025年度に楽曲プロデュースを手掛けたおはキッズが登場し、「おはスタメドレー」を披露。さらにゲストとして、すとぷりの相方である莉犬が駆けつけ、「Who's your prince?」をデュエット。加えて、同じくメンバーのころん、そして人気ストリーマーのけんきが参戦。配信中のエピソードから生まれた「むしがむり」を、ジェルの制作した映像を背に、けんきところんの二人がギターをかき鳴らしながら披露した。そのまま「信号機組」の3人で「咲かせて恋の1・2・3!」「じゃむじゃむシグナル」を歌い継ぎ、グループならではの強固な絆を改めて証明した。

後半戦は、鏡を使った即興の演出が光った「&you」や、映像との連動が楽しい「びっくらびゅ」、杖を手にイリュージョンを披露した「秘密の魔法」と、趣向を凝らしたステージが続く。白いトップスに身を包んで歌った「十三年彗星」「Citrus fruits」では、活動を支えてくれるファンへの感謝を真っ直ぐな歌声に託し、多くの観客の心を震わせた。

終盤、るぅとは一人センターステージでアコースティックギターを手に取った。6年前のライブでも披露した弾き語りで「どうしようもなく」を歌い、変わらぬ情熱を届ける。さらに、リスナーの願いに応えて挑んだグランドピアノでの「今日も空は眩しいから」では、自身の葛藤や想いを鍵盤と歌声にぶつけ、芸術性の高いパフォーマンスを展開。そこからエレキギターに持ち替え、力強いサウンドとともに「アンスーパーマン」を咆哮するように奏でる姿は、表現者としての凄みを感じさせた。

本編の最後は、再びピアノの前に座り、即興演奏から「君と僕の約束」へ。大合唱が響き渡る中、ついに叶えた約束の景色を噛み締めるように歌い上げた。アンコールでは「キミロス」「この想いを歌に」で再び客席の近くへと歩み寄り、最後はリスナーと共に歩む明日を願う「Good day」で大団円。

6年前に胸に抱いた“約束”は、この日たしかに現実となった。しかしそれは終着点ではなく、るぅととリスナーがこれからも共に歩み続けるための新たなスタートでもある。音楽にすべての想いを託し、真っ直ぐに愛を届け続けてきた彼だからこそ辿り着けた代々木の景色。その光景は、会場に集った一人ひとりの心に深く刻まれたはずだ。

「君と僕の約束」はこれからも続いていく。次に交わす未来の約束へ──るぅとの物語は、さらに大きな舞台へと歩みを進めていく。

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