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ころわん!2026ライブレポート

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敗北の先にある未来を歌った「勝利のヒーロー」

2.5次元アイドルグループ・すとぷりのメンバー、ころんによるソロワンマンライブ『ころわん! -あけおめライブ2026- in さいたまスーパーアリーナ』が、2026年1月3日・4日の2日間にわたり開催された。約6年ぶりとなるワンマン、そして自身初となる地元・埼玉での凱旋ステージは、まさに「ヒーロー」の物語を体現するものとなった。

お正月ムード漂うBGMが流れるなか、新年の挨拶も束の間、場内には突如として警告音が鳴り響く。巨大LEDパネルに地球へ迫る巨大隕石が映し出されると、この危機に「俺が地球を救っちゃいますか!」と、黒を基調とした王子衣装を纏ったころんが颯爽と登場。1stフルアルバムの表題曲「アスター」を皮切りに、サイコキネシスでヴィランに立ち向かう演出で観客を釘付けにする。続く「404」や「感情リセマランド」では、キレのあるダンスに加え、ミニバイクで花道を駆け抜ける自由奔放なパフォーマンスで会場を熱狂させた。さらに、MV未公開ながら絶大な支持を得る「恋の引力で」を披露。甘い歌声と指ハートを惜しみなく届け、リスナーの視線を独占した。

MCではころんらしい軽快なトークで会場を和ませつつ、盟友たちの想いが詰まった楽曲を次々と披露していく。親交の深いスカイピース・☆イニ☆提供の「宇宙☆最強の推し」、ダンスが光る「レイジークレイジー」、宮川大聖が手掛けた「HORIZON」では、壮大な映像美とともにエモーショナルな世界観を作り上げた。中盤には、BNKのメンバーであるあっきぃ、まぜ太、ぷりっつがゲストとして登場し、豪華なカバーメドレーへ。まぜ太とのハイトーンが響く「祝福」、ぷりっつとの高速ラップが炸裂した「Bling-Bang-Bang-Born」、あっきぃとの可愛さ溢れる「おじゃま虫」を立て続けに披露。4人揃っての初オリジナル曲「チームBNK」では、会場中に完璧なコール&レスポンスが巻き起こった。

後半戦、白の衣装に着替えたころんは、自身の代表的な歌ってみた曲「少女レイ」を披露。その繊細な表現力で会場を静まり返らせたかと思えば、続く「ヒバナ」ではアグレッシブな咆哮で空気を一変させる。幻想的なランプの灯りの中で丁寧に歌い上げた「心象」、そしてダンス動画も話題の「チョロすぎ?」を経て、ライブは怒涛のDJコーナーへ。すとぷりの人気曲「パンピじゃないのよッ!!」「きゅんですきゅんです」「タイフーン・ビート」ではタオルを振り回して一体感を高め、さらに「白馬のオールナイト」やAdoのカバー「唱」を完璧に乗りこなす。フロートでアリーナを一周しながら、一人ひとりのリスナーへ満面の笑顔を届けた。

クライマックス、月光のような照明の下でマイクスタンドに向かい、魂を振り絞るように歌ったのは「月は綺麗なのに」と「敗北の未来地図」。そして、すべての人への感謝を込めた最新アルバムの表題曲「空色エンドロール」で本編は幕を閉じた。アンコールでは、彼の原点である「敗北ヒーロー」で右拳を高く突き上げ、会場を虹色のペンライトが埋め尽くす「虹色プロローグ」へと繋ぐ。さらに鳴り止まない声に応えたダブルアンコールが実現。最後に選んだのは、これまでの歩みを証明するかのような「勝利のヒーロー」だった。

涙を堪えながら放った言葉は、地球を救うヒーロー以上に、リスナーにとって頼もしく輝いて見えた。数多の敗北を知るからこそ掴み取った、誰よりも強く優しい「勝利」の凱旋。 その勇姿は、さいたまスーパーアリーナの歴史に深く刻み込まれた。

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