top of page

静寂の汀/そうま

執筆者の写真: そうまそうま


作詞:世界電力

作曲:世界電力

編曲:世界電力


「夜風にあたってくる」って

ほとんど狂いそうな部屋から逃げなくちゃ

答えは決まってたんじゃないか

思わず吐き出しそうな苛立ちを何度も抑えて


互いに不幸ならきっと離れることになるのに


埋まらない日々の寂寥も不安で生まれた幻想も伝わらないよ

一瞬も合わない目の色に

きみの悲しみや疲労が交錯していて

その落ちる涙を、話題もなしに拭おうとしていた


嵐は静まったようで、じわりと滲むような黒い静けさが残った

決まりきった相槌ばっかを吐き出して

これでおさまったのだろうか


泣き声は静寂に汀を立てるよう

足りないものだけ互いに求めてしまって

埋まらない日々の寂寥も

不安で生まれた幻想も


背中合わせの心音がまだ頬を叩くから

波際に浮かぶくすんだ感傷の行先に

話題もなしに、また声を絞って踏み出す

揺れる肩の向こうまで

bottom of page